「慶弔見舞金」とは?慶弔見舞金の種類と相場・事例ふまえ、企業における制度の作り方を解説

慶弔見舞金制度 お役立ち情報
慶弔見舞金制度

慶弔見舞金(読み方:けいちょうみまいきん)は、会社から従業員や従業員の家族に、お祝い事不幸に対してお金を支給する制度です。今回はその慶弔見舞金制度を作りにあたり、見舞金の種類や相場・事例をふまえ、制度の作り方を解説していきます。

慶弔見舞金の種類

慶弔見舞金(読み方:けいちょうみまいきん)は、会社から従業員や従業員の家族に、お祝い事不幸に対してお金を支給する制度です。大きく5種類(6種類とも言える)あります。

  • 結婚祝い金・・・基本的には従業員本人が結婚したときに支払うお金
  • 出産祝い金・・・従業員または従業員の配偶者が出産したときに支払うお金
  • 死亡弔慰金・・・①従業員の家族が亡くなったとき、②従業員本人が亡くなったときに支払うお金
  • 傷病見舞金・・・従業員がけがや病気で休業するときに払う見舞金
  • 災害見舞金・・・従業員の自宅等が被災したときに支払う見舞金

慶弔見舞金の相場・事例

結婚祝い金

1〜3万円が相場です。結婚式に参加するかしないかで異なりそうです。
私の会社では、参加しない場合は、お祝い金として1万円、参加する場合は3万円です。ただし、支給は初婚に限っています。

出産祝い金

こちらも1〜3万円が相場です。
私の会社では、出産祝い金(一時金)の支給はせず、従業員の扶養に入れる場合のみではありますが、子ども1人あたり1万円の子ども手当を支給しています。子どもが生まれれば継続的にお金がかかることを考慮しています。

死亡弔慰金

①従業員の家族が亡くなったとき

1〜5万円が相場です。私の会社では、まず従業員(役員含む)が喪主か否か、その上で役職別で、香典と供花の金額を定めています。

例えば、

従業員が喪主/重要な役職者の場合、香典1万円、供花はスタンド2対(約2〜3万円)
従業員が喪主ではい/役職者ではない/故人が従業員の親の場合、香典1万円、供花は1基(約1万円)
としています。

②従業員本人が亡くなったとき

10〜数10万円が相場です。ここで注意しなければならないのは、亡くなってしまった要因が、通勤含む業務上か否かで金額は大きく変動しそうです。

傷病見舞金

1〜10万円が相場です。こちらも、傷病の要因が、業務上か否かで金額が大きく変動しそうです。
ただし、業務上であれば「労災」制度でまかなえる可能性もあるため、何を目的に会社の制度として設けるのか整理をする必要があるかもしれません。私の会社は傷病見舞金は支給なしです。

災害見舞金

1〜数10万円が相場です。従業員本人の持ち家なのか、持ち家や賃貸かでも金額が変わります。
火災保険の場合は火災保険があること、天災は誰のせいでもないこと、また天災は会社も同時に打撃を受ける可能性もあることも考慮して制度を作る必要があると思います。私の会社は災害見舞金は支給なしです。

「慶弔金見舞金」制度の作り方

1.慶弔の種類・見舞金・支給条件を選定

フロー図を用いることを推奨します。
最初は、ネットでいろいろ調べて対象考えて、金額考えてとやりましたが、改めて見返すと落としている部分がありました。
MECE(ミーシー)の考えるためには、絶対的にフロー図が使えます。
社内/福利厚生費としての慶弔見舞金を作りながら、社外/接待交際費としての慶弔金見舞金も同時に作りました。

作ったといっても総務には決定権限はないので(泣)、提案用であり、このあと金額含め、担当役員と決定していく土台を作ったつくったというのが正解です。

フロー図のスタートは、「対象が従業員またはその家族」か「取引先」かです。そのいずれかによって慶弔規定を分けました。

慶弔規定作成のためのフロー
慶弔規定を考えるフロー

上記のように整理をした後、金額や支給の条件を決めていきます。

一律または、勤続年数または役職に分けて決めることが多いです。

一般的な金額の相場は以下の表の通りです。

慶弔の種類支給金額
結婚祝い金1万円~3万円
出産祝い金1万円~3万円
死亡弔慰金1万円~10万円
傷病見舞金1万円~2万円
災害見舞金1万円~10万円
慶弔金の一般的な金額の相場

慶弔見舞金の支給については、支給条件が証明できる書面の提出を求めましょう。

2.手続きの方法・必要書類を選定

規定ができても、手続き方法や書類が決まっていないと、従業員が申請できません。

必要な書類と申請先を明確にしておきましょう。

最近は書面ではなく、人事管理システム等を使用して申請することも多いと思います。申請ルートは、上司を経由するか、上司を経由せず直接管理部(人事や総務部)へ申請するかになると思います。

慶弔見舞金の必要書類の具体例は、以下の表をご覧ください。

慶弔の種類必要書類
結婚祝い金婚姻届証明書
戸籍謄本
出産祝い金出生届受理証明書
住民票
死亡弔慰金死亡届
死亡証明書
傷病見舞金医師の診断書
入院証明書
災害見舞金り災証明書
慶弔見舞金の必要書類例

まとめ

今回は慶弔見舞金制度(慶弔規定)について解説してきました。
従業員がいなければ、事業は行えませんので、福利厚生などの充実が欠かせません。
慶弔規定は従業員だけではなく、家族にも影響する規定です。

今回の記事が参考になれば幸いです。

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