在留資格更新中の外国人材の銀行口座が凍結!解除までの道のりと所要時間

外国人材雇用
解除までの道のりと所要時間

先週、朝起きたら外国人材からLINEが来ていて「銀行口座が使えなくなった。明日家賃を払うのに10万円がおろせない。どうしたらいいか?」と目に飛び込んできて、一瞬で目が冷めました。笑

初めてのケースだったので情報収集をしながら対応をしたのですが、その道のりを記しておこうと思います。

まずは、現状把握から

銀行

本人は、銀行と言っていましたが、給与口座情報を確認したところ、実際には「ゆうちょ銀行」でした。

在留資格

連絡があった数日前に、期限を迎えていましたが、猶予期間中で在留が認められている状態でした。

在留カードを所持している方が,在留期間更新許可申請又は在留資格変更許可申請(以下「在留期間更新許可申請等」という。)を行った場合において,当該申請に係る処分が在留期間の満了の日までになされないときは,当該処分がされる時又は在留期間の満了の日から二月が経過する日が終了する時のいずれか早い時までの間は,引き続き従前の在留資格をもって我が国に在留できます。

特例期間

会社の方針

原則、お金を貸し付けることはしたくないので、

  1. まずは、銀行口座凍結の手続き
  2. 次に、支払先へ事情を説明し、支払いを待ってもらえないか会社がサポートし交渉をする
  3. 最終手段として会社からお金を貸す

という順番を決めました。

続いて、銀行へ連絡

朝一、会議が重なっており11時くらいにやっと動き始めました。

わっぴ
わっぴ

代わりに動ける人がいないのが中小企業の課題だと改めて痛感

インターネットで検索し、以下の記事を見つけたので、そこに記載がある銀行のサポート窓口に電話をかけました。 tel: 0120-992-504

2021年07月29日
ATM等で、在留カード・在留期間の情報更新に関するメッセージをご覧になられたお客さまへ(2022年1月4日更新)

数分待って繋がり、現状を伝えたところ、しばらく保留があって、

「外国人の銀行口座は、住民票に紐付いている。住民票は在留カードに紐付いている。そのため、在留カードの期限が切れると銀行口座が使えなくなる(凍結)。」と言われました。

そして、解除のためには、以下の3つの持ち物を持って、近くの窓口へ行くように言われました。

  • 通帳
  • 届け印(銀行印)
  • 在留カード ※申請中と記載があるまたは、オンライン申請の場合は申請受付番号(メールに記載)

これが確認できたのが、昼の12時でした。

そして、銀行の窓口へ

すぐに本人と上長に連絡し、業務を調整、銀行へ行く時間を作ってもらいました。

そして、2人で近くのゆうちょ銀行の窓口へ行き、事情を説明しました。

窓口へ行けたのが13時半。

その外国人は日本に3年ほど前に来日、転職に伴い転居をしているのですが、住民票の変更もしておらず、銀行への届出を全くしていなかったこともあり、その後延々と手続きをし、すべての手続きが完了し、出金ができたと連絡があったのが、16時すぎのことでした。動き出してから約5時間でした。

わっぴ
わっぴ

在留カード更新のたびに更新手続きを行いましょう

口座開設以降のお手続きについて

ゆうちょ銀行には以下のように記載がありました。

在留カードを更新した場合、または住所を変更した場合は、更新後の在留カードをお持ちいただき、速やかに窓口へ届出ください。お届出いただけない場合、一時的にお取引を制限する場合がございます。

口座開設以降のお手続きについて

受入れ企業として、転職で入社した際、在留カードを更新した際、住所を変更した際は、銀行への届け出についてもしっかりフォローしてあげる必要があると改めて勉強しました。

ゆうちょ銀行以外でも外国籍の方に向けた口座開設以降のお手続きについて書かれている銀行がありました。

新生銀行:ご来店による口座開設|外国人

イオン銀行:口座開設される外国人のお客さまへ

七十七銀行:在留外国人のお客さまへのお願い

6ヶ月以上の滞在が見込まれる場合は、メガバンク、地方銀行、ネットバンクどこでも口座開設はできるようですが、マネーロンダリングの関係もあるのか、開設後の細かな報告を忘れないようにする必要があります。

まとめ

先日、雇用管理については、以下のブログに書きましたが、在留カードに変更があった際の住民票などの行政サービスや銀行手続きについても追加しておく必要がありそうですね。

今回はここまでです。

お役に立てれば嬉しいです!

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